ツヤツヤとした濃いグリーンの葉っぱが美しいコーヒーの木。観葉植物として大人気ですよね。おしゃれなカフェみたいに育てたい、できれば白い花を咲かせて、真っ赤な実も収穫してみたい。そう思って迎え入れたものの「なんだか元気がない」「葉っぱが垂れてきた」「冬を越せるか不安」そんな声を本当によく聞きます。
大丈夫。ちょっとしたコツさえつかめば、コーヒーの木は初心者でもちゃんと育てられます。この記事では、枯らさず長く楽しむ育て方はもちろん、花を咲かせて実を収穫するところまで、順を追ってわかりやすくお伝えしますね。あなたのコーヒーの木がイキイキと育ちますように。
コーヒーの木の育て方。まずは基本をおさえよう
コーヒーの木はアカネ科コーヒーノキ属の常緑樹。原産地はエチオピアなどの熱帯アフリカです。観葉植物としてよく出回っているのはアラビカ種。ロブスタ種やリベリカ種より葉が小さめで光沢があり、インテリアグリーンにぴったりなんです。
熱帯生まれなので、育て方のキホンは「寒さに当てない」ことと「乾かしすぎない」こと。このふたつを頭に入れておくだけで失敗がぐんと減りますよ。
置き場所と日当たり
コーヒーの木は明るい日陰を好みます。レースカーテン越しの柔らかい光が当たる窓辺がベスト。
直射日光に当てると葉焼けして茶色く枯れ込んでしまうので注意。逆に日光が足りないと、ひょろひょろ間延びして貧弱な姿に。春から秋は屋外の半日陰で管理してもよく育ちます。
水やりのタイミングと量
水やりでいちばん多い失敗が根腐れです。表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげてください。受け皿に溜まった水は必ず捨てます。
目安として、春と秋は2~3日に1回。夏はほぼ毎日、気温が上がりすぎる真夏は朝と夕方の2回あげることも。冬はぐっと控えめにして、土の表面が乾いてから2~3日後にあげるくらいで十分です。
葉っぱが垂れてきたら水切れのサイン。ぐったりしているなと感じたら鉢ごとバケツに浸けて、たっぷり吸水させてあげると復活します。
温度と冬越しの対策
最低温度は10℃以上をキープしたいところ。できれば15℃は欲しいです。寒さに当たると葉が黒ずんだり、黄色くなって落葉したりします。新芽が黒くなって枯れているなら、それは寒さが原因です。
冬は窓から離して室内の暖かい場所へ。暖房の風が直接当たると乾燥で傷むので、それも避けてください。夜間は窓辺が一気に冷え込むので、段ボールや梱包材で鉢を覆うなど防寒対策をしてあげると安心です。
肥料の与え方
生育期の5月から9月にかけて、2ヶ月に1回くらいのペースで緩効性化成肥料を置き肥します。もしくは2週間に1回、液体肥料を水で薄めてあげてもOK。
冬は生育が止まるので肥料はいりません。あげすぎると肥料焼けを起こして根を傷めるので、必ず用量を守ってくださいね。
コーヒーの木のよくあるトラブル。原因と対処法を知って安心しよう
毎日ちゃんと世話しているつもりでも、急に元気がなくなると不安になりますよね。ここでは多いトラブルとその対処法をまとめました。
葉が黄色くなる
黄色くなる原因はいくつかあります。
- 水のあげすぎで根腐れしている
- 日光不足
- 寒さに当たった
- 肥料不足
水やりを見直して、置き場所を変えてみてください。根腐れの疑いがあれば、鉢からそっと抜いて黒く傷んだ根をカットし、新しい土に植え替えましょう。
葉っぱが垂れて元気がない
ほぼ水切れのサインです。すぐにたっぷりの水をあげてください。鉢が軽くなっているなら完全に乾いてしまっています。そんなときは鉢ごと水を張ったバケツに30分くらい浸けておくと、土の奥までしっかり吸水してくれますよ。
葉先が枯れる、茶色くなる
葉焼けか、空気の乾燥が原因。霧吹きで葉に水をかける葉水をこまめにしてあげると、生き生きとした葉をキープできます。ハダニなどの害虫予防にもなるので、一年を通して習慣にするのがおすすめです。
どうしても枯れてしまったときの最終手段
枝がカラカラで、もうダメかもと思っても諦めないで。幹の根元をチェックして、少しでも緑が残っていたら復活の可能性があります。傷んだ枝をすべて切り戻して、明るい日陰で水やりを控えめに管理。春になって気温が上がれば、新芽を吹いてくることがありますよ。
コーヒーの木の花と実。収穫の夢を叶える育て方
観葉植物として育てるのも素敵ですが、やっぱり夢は自家製コーヒーですよね。苗木から育てた場合、花が咲くまでに3年から5年ほどかかります。
花を咲かせる条件
コーヒーの木は5月から7月ごろ、ジャスミンにも似た白くて香りのよい花を咲かせます。花を咲かせるには、株が十分に成熟していること、そして冬場にしっかり休眠させることが大切。冬に暖かすぎる室内だと花芽がつきにくくなるので、10~15℃くらいのやや涼しい環境で休眠させるのがコツです。
実の収穫と精製
花が咲いたら、筆や綿棒で花の中心をやさしくなでて人工授粉してあげると実つきがよくなります。受粉に成功すると緑の実ができ、半年から9ヶ月かけて真っ赤に熟します。
1本の木から収穫できる量はごくわずか。赤い実を収穫したら、果肉を取り除いて中の種(生豆)を乾燥させ、焙煎すれば世界でひとつだけのマイコーヒーのできあがりです。
コーヒーの木をもっと楽しむ。植え替えと増やし方
植え替えの時期と土
生育が盛んな5月から7月が植え替えの適期。鉢底から根が出ていたり、水やりしてもすぐ乾いてしまうようなら植え替えサインです。2年に1回を目安に、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
土は水はけのよい観葉植物用培養土でかまいません。自分で配合するなら、鹿沼土2:バーミキュライト5:腐葉土3くらいの割合がおすすめ。有機培養土を使うときは、コバエが湧きにくい無機質の土を表面に薄く敷いておくと安心です。
増やし方にチャレンジ
増やすなら「挿し木」が簡単で確実です。伸びすぎた枝を10cmほどカットし、葉を数枚残して土に挿しておくと発根します。種から育てる場合は、収穫したばかりの生豆をまく必要があります。市販の焙煎豆や古い豆は発芽しないので気をつけてくださいね。
コーヒーの木の育て方。よくある疑問を解決します
大きくなりすぎないようにしたい
コンパクトに育てたいなら、剪定が欠かせません。伸びすぎた枝や、混み合った枝を5月から8月の生育期にカットします。樹形が整うだけでなく、風通しがよくなって病害虫予防にもなりますよ。切り口から樹液が出るので、手がかぶれやすい人は手袋をして作業してください。
コーヒーの木におすすめの鉢は?
素焼き鉢が最適です。通気性がよく、余分な水分を逃がしてくれるので根腐れ防止になります。見た目もナチュラルで、コーヒーの木の雰囲気にぴったり。おしゃれに育てたいなら、こんな鉢はいかがでしょう。
ハイドロカルチャーでも育てられる?
できます。ただし土より根腐れしやすいので、水位管理はシビアに。根が常に水に浸かっている状態はNGです。水の量は容器の4分の1程度にしておき、乾いてから数日後に足すくらいのリズムで管理してみてください。
まとめ:コーヒーの木の育て方を知って、長く相棒として楽しもう
コーヒーの木の育て方のポイントは、何より「寒さ」と「水のやりすぎ」に気をつけること。このふたつさえ押さえれば、初心者でも枯らさずに長く育てられます。
最初は小さな苗だったコーヒーの木が、数年かけて花を咲かせ、実をつけたときの感動はひとしお。その実で淹れた一杯は、きっと世界でいちばん特別なコーヒーになりますよ。あなたの暮らしに癒しと小さな夢をくれるコーヒーの木。どうぞかわいがってあげてくださいね。

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