プロ直伝!水出しコーヒーの基本の作り方と絶品に仕上げる3つのコツ

「カフェで飲む水出しコーヒーって、なんであんなにスッキリ香ばしいんだろう…」
「家でもあの味を出してみたいけど、なんだか難しそう」

そんなふうに思っていませんか? 実は、水出しコーヒーは思っているよりずっとシンプル。ちょっとしたコツさえ掴めば、誰でも自宅でプロみたいな味を再現できちゃうんです。

この記事では、「基本の作り方」はもちろんのこと、味をグッと引き立てる「3つの絶品コツ」まで、会話するみたいにわかりやすくお伝えしますね。

水出しコーヒーってなに?コールドブリューとの違い

まずは、ここをはっきりさせておきましょう。

「水出しコーヒー」と「コールドブリュー」、そして「ダッチコーヒー」。この3つ、よく聞くけど何が違うの?って思いませんか。実は、日本では少しややこしいことになっています。

ざっくり言うと、こうです。

  • 水出しコーヒー:読んで字のごとく、水で抽出したコーヒー全般を指すことが多いです。
  • コールドブリュー(Cold Brew):英語で「水出し」のこと。本場の意味では、水に浸けて抽出するスタイル全般を指します。
  • ダッチコーヒー(Dutch Coffee):オランダ領東インドで生まれた淹れ方で、専用の器具を使い、氷水を一滴ずつ落として抽出する方式のこと。日本ではこの「ダッチコーヒー」が「水出しコーヒー」の代名詞として広まりました。

つまり、今、私たちが気軽に楽しんでいる「粉を水に浸けて、冷蔵庫で待つだけ」のやり方は、厳密には「浸漬式(しんせきしき)のコールドブリュー」。この記事では、この最も手軽で人気の高い「浸けるだけの水出しコーヒー」の作り方をマスターしていきますよ。

まずはこれだけ!基本の水出しコーヒーの作り方

「よし、まずは一杯、淹れてみよう!」

そんなあなたのために、絶対に失敗しない基本の作り方からいきますね。驚くほど簡単です。

準備するもの

  1. お気に入りのコーヒー豆(深煎りがおすすめ)
  2. コーヒーミル(なければ粉でもOK)
  3. 清潔な保存容器(蓋つきの瓶やポット)
  4. 水(軟水がベスト)
  5. ドリッパーとペーパーフィルター(または布や茶こし)

分量と時間の黄金比率

これは最初の目安として覚えておいてくださいね。

  • コーヒー豆:80g(中細挽き〜中挽きが目安)
  • 水:1リットル
  • 抽出時間:8時間〜12時間(冷蔵庫で)

だいたい、いつものハンドドリップの1.5倍から2倍の濃さを目指すイメージです。

淹れ方ステップ

  1. 豆を挽く:グラニュー糖くらいの粗さを目安に挽きましょう。細かすぎると濁りや雑味の原因に、粗すぎると水っぽくなってしまいます。
  2. 容器に粉と水を入れる:保存容器にコーヒーの粉を入れ、そっと水を注ぎます。このとき、全体にまんべんなく水が行き渡るように、静かに注ぐのがポイントです。
  3. 冷蔵庫でじっくり待つ:蓋をして、冷蔵庫へ。8時間から12時間を目安に、ゆっくり時間をかけて抽出します。寝る前に仕込んでおけば、朝には最高の一杯が待っていますよ。
  4. 濾して完成:抽出が終わったら、ドリッパーにペーパーフィルターをセットして、ゆっくりと濾します。粉が細かすぎると目詰まりするので、その時は無理せず、布や目の粗い茶こしで濾すのがおすすめです。

ね、簡単でしょう? でも、「なんか味が薄いな」「ちょっと雑味があるかも…」と感じたら、次の3つのコツを試してみてください。味が驚くほど変わりますよ。

絶品に仕上げる3つのコツ

ここからが、プロ直伝の本領発揮です!

【コツ1】「水」と「時間」で味をデザインする

水出しコーヒーの最大の魅力は、お湯で淹れるよりクリアで、苦味や雑味が少なくなること。これは、苦味や渋みの成分がお湯ほど抽出されにくいからなんです。この原理を知ると、味の調整がぐっと楽しくなります。

  • スッキリ、ごくごく飲みたい!
    • 水:軟水(日本の水道水で大丈夫です。気になる方は浄水器を使いましょう)
    • 時間:短め(8時間)
    • 豆:中煎り〜やや深煎り
    • 浅煎りで挑戦すると、紅茶のようなフルーティーな水出しコーヒーも楽しめますよ。
  • とにかく濃厚で、甘く、コクがほしい!
    • 水:軟水
    • 時間:長め(12時間〜14時間)
    • 豆:深煎り(フレンチローストなど)
    • チョコレートやナッツのような、ねっとりとした甘さが際立ちます。ミルクを入れても負けない、存在感のある味わいです。

「水出しって薄いんじゃない?」と思っていた方、深煎り豆の長時間抽出、ぜひ試してみてください。その概念がひっくり返りますから。

【コツ2】「ろ過」を変えるだけで、お店の味に

実は、これが一番の差がつくポイントです。抽出後の「濾し方」で、味わいがまったく変わります。

  • ペーパードリップ用フィルターで濾す → クリアな味わい
    • 多くの方がやる方法。雑味やオイル分をしっかりキャッチしてくれるので、最もスッキリとした、文字通り透明感のある味に。初心者さんにはこれが一番簡単でおすすめです。
  • 布(ネル)や水出し専用フィルターで濾す → まろやかでコクがある
    • これが、カフェの味に近づく魔法。ペーパーでは取り除かれてしまうコーヒーオイルの良い部分は通しつつ、雑味のもとになる微粉はキャッチ。まさに「舌触りが丸い」と表現したくなる、なめらかな口当たりになります。
    • おすすめの器具:HARIO フィルトロンiwaki ウォータードリップコーヒーサーバー は、これが簡単にできるように設計されています。
  • 金属メッシュで濾す → 超濃厚、フルボディ
    • オイル分も微粉も、ほぼすべてがカップに注がれます。とにかく強烈なコクと風味が味わえますが、人によっては「粉っぽい」「濁っている」と感じるかも。上級者向けの荒々しい味わいです。

ちなみに私は、普段は手軽なペーパー。週末にじっくり味わいたい時は、HARIO 水出しじーさん の布フィルターで、時間をかけて濾すのが密かな楽しみです。

【コツ3】アレンジで「マイベスト」を見つける

基本をマスターしたら、どんどん自分好みにカスタマイズしていきましょう。

  • 「氷出しコーヒー」で極上の一滴を
    • 水ではなく、容器いっぱいの氷だけを使って抽出する方法です。氷が溶けるスピードは驚くほどゆっくりで、12時間以上かけて、まるで水出しとは思えないほど芳醇で、甘みがぎゅっと詰まったシロップのようなコーヒーが抽出されます。休日に仕込んで、特別な日のために少しずつ味わう…そんな贅沢もいいですね。ただし、抽出効率が悪いので豆は多めに使ってください。
  • 「時短ワザ」で待ちきれない朝に
    • 「あっ、水出し作るの忘れた!」そんな朝のために。
      1. 最初の30分〜1時間は常温で抽出する。(温度が高いほど抽出スピードが速まるため)
      2. その後、冷蔵庫へ入れて冷やしながら、合計4〜6時間を目安に待つ。
      3. どうしても今すぐほしい!という時は、少量のお湯(粉が湿る程度)で30秒ほど蒸らしてから水を注ぐと、より早く風味が出ます。ただし、雑味も出やすいので、あくまでも緊急時の奥の手です。
  • 「割る」を楽しむ
    • 牛乳で割って、とびきりのカフェオレに:濃いめに作った水出しコーヒーに、冷たいミルクを注ぐだけで、贅沢なアイスカフェオレの完成です。
    • トニックウォーターで割って、大人のコーヒーソーダに:これ、本当におすすめ。グラスに氷をたっぷり入れ、水出しコーヒーとトニックウォーターを1:1で注ぎ、レモンスライスを浮かべれば、カフェで人気の一杯が自宅で味わえます。

これであなたも水出しコーヒーマスター!

さて、長々と語ってしまいましたが、どうでしたか?

基本の作り方は驚くほど簡単だし、ちょっとしたコツで味が無限に広がる。そんな水出しコーヒーの世界、ちょっと覗いてみたくなりませんか?

まずは今夜、お気に入りの深煎り豆を買ってきて、保存容器に粉と水をセットしてみてください。明日の朝、いつもより少し早起きして、自分だけのとっておきの一杯を味わう。その時間が、きっと忙しい毎日をちょっとだけ豊かにしてくれるはずです。

さあ、あなただけの「マイベストな水出しコーヒーの作り方」を、今日から始めましょう。

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