淹れたてのコーヒーから立ちのぼる湯気と香り。それだけで気持ちがほっと緩む瞬間ってありますよね。
でも、スーパーでなんとなく買った豆を使っていると「なんか今日は苦味が強すぎたな」「酸味がもう少し抑えられてたらなあ」なんて、小さなモヤモヤを感じることも。
だったら一度、注文を受けてからその場で焙煎してくれるお店を訪れてみませんか。
熊本市東区にある「BLSコーヒー焙煎工房」は、あなたの好みにぴったり合わせた一杯を、焙煎したての鮮度そのままに届けてくれる隠れ家的な焙煎所です。
BLSコーヒー焙煎工房ってどんなお店?
「BLS」という名前を初めて聞く方も多いかもしれません。
正式名称は「BLS Coffee Atelier(ビーエルエス コーヒー アトリエ)」。熊本市東区西原の東バイパス沿いで、木・金・土・日の12時から18時だけ営業している小さな焙煎工房です。
オーナーの上林史佳さんは、J.C.Q.A.認定のコーヒーインストラクター2級を持つ資格保有者。熱風式の焙煎機を使い、豆が持つ個性を最大限に引き出す焙煎を心がけています。
店構えはこぢんまりとしていますが、目の前の広い駐車場に車を停めて扉を開けると、焙煎したての豊かな香りがふわりと迎えてくれます。
注文してから5分。あなただけのために焙煎するスタイル
このお店のいちばんの特徴は、完全受注焙煎。
棚に並んだ焙煎済みの豆を選ぶのではなく、生豆の状態から「これからあなたのために焙煎する」スタイルを貫いています。
流れはシンプルです。まず、いくつかある豆の銘柄から気になるものを選びます。インドネシアのスマトラマンデリン、希少なゲイシャ種、ハワイコナ、イエメン、ブルーマウンテンNo.1……。欧州のメジャー商社が扱うトレーサビリティの明確なスペシャルティコーヒーが中心で、生産地域や農園名まではっきりしています。
次に、焙煎度合いを伝えます。「浅煎りのフルーティな感じが好き」「いや、深煎りのしっかりした苦味がいい」という大まかな好みでも大丈夫。「どの豆をどう焼けば好みに近づくか分からない」という人には、上林さんが丁寧に相談に乗ってくれます。
注文が決まれば、あとは焙煎機が動き出す音を聞きながら待つだけ。わずか5分ほどで、あなたの好みに合わせて焙煎された豆が、温かいうちに手渡されます。
この「焼きたて」感は、普段飲んでいるコーヒーとの違いに驚くはず。袋を開けた瞬間の香りの立ち方からまったく別物です。
なぜ焙煎したてがこんなに美味しいのか
焙煎したてのコーヒーが美味しい理由は、鮮度だけではありません。
BLSコーヒー焙煎工房では、焙煎前に欠点豆のハンドピックを徹底しています。カビ豆や発酵豆、虫食い豆などを一粒ずつ手作業で取り除く地道な工程です。
口コミでも「焙煎したて、挽きたての香りは本当に格別で、後味はすっきり。変なものやカビが混ざっていると舌がピリピリするけれど、ここのコーヒーは最後まで安心して楽しめました」という声が寄せられています。
焙煎技術と下処理の丁寧さが合わさって、雑味のないクリーンな味わいが生まれているんですね。
イートインもできる。ケーキと一緒に至福のひととき
豆の購入だけでも十分楽しめますが、せっかくなら店内で一杯淹れてもらうのもおすすめです。
水出しアイスコーヒーは暑い季節にぴったりの看板メニュー。時間をかけて抽出しているので、苦味がまろやかでゴクゴク飲めてしまいます。
そしてコーヒーに合わせるケーキは、近隣の洋菓子店「パティスリーミル・リール」から取り寄せたもの。素材にこだわった本格的な味わいが、丁寧に淹れられたコーヒーと絶妙にマッチします。
営業が週4日、12時から18時と限られているので、ゆったりとした時間を過ごしたい休日の午後に訪れるのが良さそうです。場所は57号線沿い、餃子の王将とマクドナルドがある交差点から100メートルほど。竜田口駅からは徒歩15分の距離です。
ドリップコーヒー初心者にもやさしい導線
コーヒーに詳しくないと、専門店の敷居は高く感じるもの。
でもBLSコーヒー焙煎工房では、浅煎りと深煎りのドリップコーヒーセットも販売しています。まずは飲み比べて自分の好みを知るきっかけにできますし、「もっと詳しく知りたい」と思ったら上林さんに質問すれば、嫌な顔ひとつせず教えてくれる雰囲気です。
常連客の多くが電話で焙煎を予約してから受け取りに来るスタイルをとっているのも、リピーターの多さを物語っています。
熊本のコーヒーシーンの中でBLSが光る理由
熊本は実はコーヒー専門店の激戦区。観光地にあるおしゃれなカフェや、サードウェーブ系のロースタリーも増えています。
そんな中でBLSコーヒー焙煎工房が支持されるのは、「個人の好みに徹底的に寄り添うパーソナライズ志向」にあります。
規格化されたフレーバーを提供するのではなく、「あなたはどんな味が好きですか」と向き合ってくれる。この距離感が、チェーン店にも大型ロースタリーにもない唯一無二の体験を生んでいます。
しかも、熊本地震の際には被災しながらも避難所にコーヒーを届けたというエピソードも。地元に根差した誠実な姿勢が、常連客からの信頼につながっているのでしょう。
まとめ:あなた好みの一杯を探しに、BLSコーヒー焙煎工房へ
「もっと自分好みのコーヒーに出会いたい」
そんな思いを抱えているなら、BLSコーヒー焙煎工房の扉を叩いてみてください。
焙煎したての香り、雑味のないクリーンな味わい、そして何より「自分のために焼いてもらえた」という満足感。それらが重なったとき、コーヒーの楽しみ方がぐっと広がります。
週4日、12時から18時という限られた営業時間だからこそ、訪れる時間は特別なものになります。熊本で本当に美味しいコーヒー豆を探しているなら、ぜひ一度足を運んでみませんか。

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