コーヒー豆からコーヒーメーカー 初心者向け選び方とおすすめ機種

コーヒーメーカー

朝の一杯が、一日の気分を決める。

そう思って、いざ自分でコーヒーを淹れようとネットで検索してみたものの、「全自動」「ドリップ式」「カプセル式」……専門用語が並んで、画面の前で固まってしまった。そんな経験はありませんか?

大丈夫。この記事では「どれを選べばいいかわからない」というモヤモヤを、スッキリ解決していきます。あなたの性格や暮らし方に合った一台が、きっと見つかります。

なぜ「コーヒー豆から」にこだわる人がいるのか

そもそも、なぜわざわざ豆から淹れるのでしょう。

答えはシンプル。香りが段違いだからです。コーヒーの香りのピークは、豆を挽いてから15分以内とも言われています。つまり、粉になった状態で売られているコーヒーは、すでに香りの大部分が逃げてしまっているんですね。

「でも、豆を挽くなんて面倒くさそう」という声が聞こえてきそうです。実際その通りで、忙しい朝にハンドミルでゴリゴリやるのは、よほどの愛がないと続きません。そこで頼りになるのが、豆から全自動で淹れてくれるコーヒーメーカー、というわけです。

ただ、全自動だけが正解ではありません。あなたにとってのベストは、別のところにあるかもしれない。これから一緒に探していきましょう。

コーヒーメーカー選びで本当に大切なたった一つのこと

機能? 値段? デザイン? もちろんどれも大事です。でも、プロの料理人たちが口を揃えて言うのは「毎朝どこまで手間をかけられるか、自分の性格をまず見極めろ」ということ。

たとえばあなたは、パンを焼くときトースターの受け皿を毎回洗えますか? 洗い物が苦にならないなら、ドリップ式でも全く問題ないでしょう。逆に「めんどくさいことは全部マシンに任せたい」というタイプなら、選択肢は全自動かカプセル式に絞られます。

ここを間違えると、せっかく買ったコーヒーメーカーが数ヶ月で棚の肥やしに……なんてことになりかねません。まずは自分の「めんどくさがり度」を正直に見つめてみてください。

主要3タイプをざっくり理解する

コーヒーメーカーは大きく分けて3種類。それぞれの性格を簡単に紹介します。

ドリップ式
粉になったコーヒーをセットし、お湯を注いで抽出する、いわゆる「普通のコーヒーメーカー」。価格が安く、自分で豆の種類や粉の粗さを変えて味を調整できる自由度の高さが魅力です。ただし粉を計ってセットし、使用後はフィルターごと捨てる、という一連の作業が必要。

全自動コーヒーメーカー
豆を入れてボタンを押せば、挽くところから抽出まで全部やってくれる。いわば「豆から淹れる」の面倒くさい部分を全部引き受けてくれる存在。後片付けも比較的楽な機種が多いですが、価格はそれなりに張ります。

カプセル式
専用カプセルをポンと入れてボタンを押すだけ。コーヒーの種類も豊富で、ラテや抹茶などアレンジメニューを楽しめる機種も。掃除の手間がほぼゼロな反面、1杯あたりのコストは割高です。

あなたはどのタイプ? 性格別おすすめ診断

では、具体的にどんな人がどのタイプを選ぶべきなのか。ここからは「性格×ライフスタイル」で考えていきます。

「とにかく楽したい」あなたには全自動コーヒーメーカー

毎朝一分一秒を争っている。ボタン一つで全てが終わるのが理想。そんなあなたには、全自動コーヒーメーカー一択です。

中でもデロンギ マグニフィカSは、抽出温度が安定しており、カフェで飲むような本格的な味を自宅で再現できます。内部の自動洗浄機能もついていて、手入れの手間が少ないのもポイント。

「でも5万円以上はちょっと……」という方には、シロカ 全自動コーヒーメーカー SC-A211がおすすめ。1万円台で購入できて、A4サイズとコンパクト。初めての全自動にぴったりです。

注意点としては、全自動は定期的なメンテナンスが必要なこと。ミルの内部を掃除しないと、古い粉が詰まって味が落ちます。「ボタン一つで楽したいけど、月に一度の掃除すら面倒」という人は、次に紹介するカプセル式を検討してください。

「掃除だけは絶対にしたくない」あなたにはカプセル式

「コーヒーは飲みたい。でも、粉を捨てるとかフィルターを洗うとか、そういう作業が一切許せない」。そんなストイックなまでに面倒くさがりなあなたに捧げるのがカプセル式です。

ネスカフェ ドルチェグスト ジェニオ エス プラスは、使用後のゴミがカプセルだけ。それをポイッと捨てれば終わりです。しかもブラックコーヒーだけでなく、カフェラテや抹茶ラテなんかもボタン一つで作れちゃう。来客時に「おもてなし力」がやたら高く見えるのも嬉しい誤算です。

デメリットは、一杯あたりのコストが高くなることと、カプセルを切らしたら飲めないこと。ストック管理が苦手な人は注意しましょう。

「コスパ重視でじっくり楽しみたい」あなたにはドリップ式

「コーヒーって淹れる時間も含めて趣味にしたい」という人や、「とにかく初期費用を抑えたい」という人にはドリップ式が向いています。

象印 珈琲通 ドリップ式 EC-TG40は、国内メーカーならではの安心感と、浄水フィルターによる味へのこだわりが光ります。シンプルな操作性で、機械が苦手な方でもすぐに使えるでしょう。

「もっと安く試したい」ならアイリスオーヤマ ドリップ式 CMK-650Pが約2,000円と圧倒的。繰り返し使えるメッシュフィルター付きで、紙フィルターの買い足しも不要です。

ただし、毎回粉を計ってフィルターをセットし、使用後に粉を捨てるという手間は発生します。「それはちょっと」と思ったなら、素直に全自動かカプセル式を選ぶのが無難です。

味に差がつく、プロが教える3つのポイント

さて、自分に合ったコーヒーメーカーのタイプが見えてきたところで、ここからは「どうせ飲むなら美味しく」という欲張りなあなたに、プロの料理人が教える味の決め手をお伝えします。

抽出温度
コーヒーの理想的な抽出温度は90〜96℃と言われています。高級な全自動コーヒーメーカーはこの温度帯をしっかりキープしますが、安価な機種だと温度が低く、酸味が強く出てしまうことも。味にこだわるなら、温度管理の精度もチェックしてみてください。

ミルの刃
全自動コーヒーメーカーに内蔵されているミルには、プロペラ式と臼式の2種類があります。プロペラ式は刃を高速回転させて豆を粉砕しますが、粉の大きさが不均一になりがち。一方、臼式は石臼のようにすり潰すため、粒が揃って味が安定します。高級機には臼式が採用されていることが多いです。

ペーパーフィルターを使わない選択
これはちょっとマニアックな話ですが、メッシュフィルターを使うと、ペーパーフィルターでは吸収されてしまうコーヒーオイルがカップに届きます。とろりとしたコクと深い味わいが楽しめるので、「もっと濃厚なコーヒーが飲みたい」という人は試してみる価値ありです。ただし、雑味も出やすくなるので、好みが分かれるところ。

「まとめ作り」派が絶対に知るべき注意点

朝のうちに一日分をまとめて作っておきたい。とても合理的な考え方ですが、ここに落とし穴があります。

ガラスサーバーで保温し続けるタイプのコーヒーメーカーは、時間が経つにつれてヒーターでコーヒーが加熱され続け、どんどん風味が劣化していきます。せっかく淹れたのに、午後には「苦いだけの液体」になってしまうことも。

対策は2つ。一つは、保温機能を使わずに淹れたらすぐに保温ポットに移し替えること。もう一つは、最初から真空断熱サーバー付きの機種を選ぶことです。ステンレス製の二重構造で、熱を加えずに温かさを保つので、風味が長持ちします。

おいしく長く使うための小さな習慣

最後に、どんなコーヒーメーカーでも美味しさがワンランク上がる、簡単な習慣を3つ紹介します。

軟水を使う
日本の水道水は地域によって硬度が異なります。硬水だとコーヒーの苦味や雑味が強調されるため、軟水を使うのがおすすめ。浄水器を通すだけでも効果があります。

豆は冷凍保存
コーヒー豆は酸化が大敵。買ってきたら一週間分ずつ小分けにして冷凍庫へ。使う分だけ解凍すれば、いつでも挽きたての香りを楽しめます。

週に一度は空抽出
コーヒーを入れずに水だけで抽出することで、内部に溜まったコーヒーオイルや粉カスを洗い流せます。この一手間で、いつものコーヒーがすっきりした味わいに戻ります。

あなたにぴったりのコーヒー豆からコーヒーメーカーを

ここまで読んでいただければ、もう「どれを選べばいいかわからない」という状態は抜け出せているはずです。

自分の性格を見極めて、それに合ったタイプを選ぶ。そこに少しだけ、味へのこだわりをプラスする。たったそれだけで、毎朝の一杯は驚くほど変わります。

高い機種が必ずしも正解ではありません。あなたの「めんどくさがり度」に合ったコーヒーメーカーこそが、ずっと使い続けられる最高の一台です。さあ、今日からあなたも、自宅で淹れる最高の一杯を楽しんでみませんか。

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