朝の一杯が、その日一日を決める。
そんなふうに感じている人、結構多いんじゃないだろうか。インスタントやドリップもいいけれど、たまには濃厚で香り高い本格エスプレッソを自宅で味わいたい。そう思って「エスプレッソコーヒーメーカー」を探し始めたあなたは、きっと想像以上に多い種類に驚いている最中かもしれない。
大丈夫。この記事では、全自動から直火式まで、タイプ別のおすすめ機種と選び方のポイントを、実際に使う場面を思い浮かべながら一緒に見ていこう。最後まで読めば、あなたの暮らしにぴったりな一台が必ず見つかるはずだ。
まず知っておきたい、エスプレッソコーヒーメーカーの4つのタイプ
機種選びで一番大事なのは、自分の生活スタイルに合ったタイプを選ぶこと。大きく分けて4つあるから、まずはここを整理しよう。
全自動タイプ
豆を入れてボタンを押せば、計量から抽出まで全部おまかせ。とにかく朝が忙しい人や、操作が苦手な人でも失敗なく淹れられる。ただし、内部の清掃に手間がかかる機種もあるので、メンテナンスのしやすさは事前にチェックしておきたい。
セミオートタイプ
自分で豆を挽いてタンピングするところから始める、いわば趣味の領域。手間はかかるけれど、その分だけ味を細かく調整できる。カフェみたいな本格派の味をとことん追求したい人に向いている。
カプセル式タイプ
専用カプセルを入れてボタンを押すだけ。洗い物もほぼ出ないし、味のブレも少ない。とにかく手軽さと安定感を求めるならこれ一択。ただし、カプセル代がランニングコストとしてかかってくる点は考慮しておこう。
直火式(マキネッタ)タイプ
イタリアの家庭に必ずあると言われる、あのモカエキスプレス。電源いらずで千円台から買える気軽さが魅力。キャンプやアウトドアにも持っていけるから、一台あると意外と重宝する。
エスプレッソコーヒーメーカー選びで本当に大切な3つのポイント
ここからは、カタログスペックだけでは見えてこない選び方のコツを話していく。
加熱方式でミルクメニューの快適さが変わる
実はこれ、結構見落とされがちなポイントだ。
シングルボイラーの機種は、エスプレッソを抽出したあとにスチーム用のお湯を温め直す必要がある。カフェラテを一杯だけ作るなら問題ないけれど、来客時に何杯も続けて作ると「ちょっと待ってて」が頻発する。
一方、ダブルボイラーや高速切り替えができる機種なら、抽出とスチームをほぼ同時に行える。ミルクメニューをよく作る人や、家族で何杯も飲む家庭はここを重視したほうが後悔しない。
クレマと圧力、味の決め手はここにある
エスプレッソの命といえるクレマ。あのきめ細かい泡を作るには、15気圧以上の安定したポンプ圧が欠かせない。
カプセル式でも19気圧をうたう機種は多いけれど、セミオートなら圧力の安定性がより味に直結する。本格的な味わいを求めるなら、ポンプの性能やボイラーの方式をしっかり確認しておくといい。
掃除のしやすさは「続けられるか」に直結する
「買ったはいいけど、掃除が面倒で使わなくなった」という声はどのタイプでも聞かれる。
- 全自動タイプ:抽出ユニットを取り外して洗える機種がベスト
- セミオートタイプ:構造がシンプルでパーツが少ないほど掃除が楽
- カプセル式:使ったカプセルを捨てるだけのものがほとんど
- 直火式:丸洗いできるので最も手間がかからない
日々の手間にどこまで耐えられるか、正直に想像してみてほしい。
タイプ別・おすすめエスプレッソコーヒーメーカー10選
ここからは具体的な機種を紹介していく。価格帯や機能に幅を持たせているので、予算や好みに合わせてチェックしてほしい。
全自動タイプのおすすめ
デロンギ マグニフィカS
全自動の入門機として圧倒的な人気を誇る一台。コンパクトなボディに必要な機能が詰まっていて、ボタンひとつで本格的なエスプレッソが完成する。ミルクメニューも泡立て器不要で作れるから、朝のカフェラテがぐっと身近になる。内部の抽出ユニットが簡単に取り出せて丸洗いできるのも、清潔に使い続けたい人には大きな魅力だ。
パナソニック 全自動コーヒーマシン NC-A501
パナソニックらしい日本仕様のきめ細やかさが光る機種。コンパクト設計で、限られたキッチンスペースにもすんなり収まる。タンクやトレイの取り外しがしやすく、毎日の手入れが苦にならない工夫が随所に見られる。国内メーカーならではのサポートの手厚さも選ぶ理由のひとつだ。
セミオートタイプのおすすめ
デロンギ スティローザ
「まずはセミオートを試してみたい」という人のための入門機。この価格帯でありながら15気圧のポンプを搭載し、クレマのある本格的な味を再現できる。コンパクトで置き場所を選ばないから、一人暮らしの狭いキッチンにもぴったりだ。
デロンギ デディカ アルテ
見た目のスタイリッシュさだけでなく、本格派も納得の機能を備えた人気機種。特筆すべきは二重構造のスチームワンドで、きめ細かいミルクフォームが驚くほど簡単に作れる。ラテアートに挑戦したい人や、ミルクたっぷりのカプチーノが好きな人に強くおすすめしたい一台だ。
GAGGIA Classic Evo Pro
イタリアの老舗が手がける、セミオート中級者から上級者向けの機種。58mmの業務用規格フィルターを採用し、温度管理の精度も高い。細かい調整を楽しみながら、自分だけの最高の一杯を追い求めたい人に向いている。重厚な筐体は見た目にも所有感があり、キッチンの主役になる存在感だ。
カプセル式タイプのおすすめ
ネスプレッソ ヴァーチュオ ネクスト
カプセル式の代名詞的存在。遠心抽出という独自技術によって、豊かなクレマと香りを安定して楽しめる。レギュラーサイズのコーヒーも抽出できるから、エスプレッソだけじゃなく普通のコーヒーもよく飲むという人に最適。使用済みカプセルは回収プログラムがあるので、環境面が気になる人も安心だ。
スイス ドルチェグスト ジェニオS
カプセルを入れてレバーを操作するだけの直感的な使い心地。子供でも扱えるほど簡単で、コーヒーだけでなくカプチーノや抹茶ラテまで多彩なメニューを楽しめる。マシン自体が手頃な価格で、デザインも丸みがあってキッチンに馴染みやすい。
直火式タイプのおすすめ
ビアレッティ モカエキスプレス
イタリアの各家庭に一台はあると言われる定番中の定番。電源不要で直火にかけるだけだから、アウトドアや引っ越し先でもすぐに使える。千円台から手に入る気軽さなのに、淹れたての香りと味わいは本格そのもの。キャンプ好きな人へのちょっとしたプレゼントにも喜ばれる。
ビアレッティ ブリッカ
モカエキスプレスよりもさらにクレマにこだわったモデル。専用の圧力弁によって、直火式なのにエスプレッソらしいきめ細かな泡が表面を覆う。手軽さはそのままに、見た目にも本格的な一杯を楽しみたい人はこちらを選んでほしい。
あなたに最適なエスプレッソコーヒーメーカーを選ぶための最終リスト
いろいろな機種を見てきて、かえって迷ってしまったかもしれない。最後に、よくある希望別に整理しておくので参考にしてほしい。
- とにかく楽に、毎朝の一杯を格上げしたい人
→ デロンギ マグニフィカS(全自動) - コストを抑えて、まずは本格派の味に挑戦したい人
→ デロンギ スティローザ(セミオート) - ミルクフォームやラテアートにこだわりたい人
→ デロンギ デディカ アルテ(セミオート) - 手軽さ重視、洗い物を絶対に増やしたくない人
→ ネスプレッソ ヴァーチュオ ネクスト(カプセル式) - 電源不要、アウトドアでもエスプレッソを楽しみたい人
→ ビアレッティ モカエキスプレス(直火式)
エスプレッソコーヒーメーカーは、ただの家電ではなくて、あなたの毎日に小さな贅沢とリズムをもたらしてくれる相棒になる。朝の目覚め、仕事の合間、夜の読書タイム。そんな日常のふとした瞬間が、最高の一杯で満たされたら素敵だと思わないだろうか。
この記事が、あなたにぴったりのエスプレッソコーヒーメーカーと出会うきっかけになれば嬉しい。
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