毎朝の出社、長引く会議、午後の眠気。そんなとき、ふと「オフィスにスタバがあったらな」と思ったことはありませんか。
実はそれ、けっこう現実的な話なんです。最近は福利厚生の一環として、オフィスに本格的なコーヒーマシンを導入する企業が増えてきました。来客時にも「これ社内のマシンなんですよ」なんて言えたら、ちょっと格好いいですよね。
とはいえ「業務用のコーヒーメーカーって何を選べばいいの?」「そもそもスタバと同じ味は出せるの?」と疑問は尽きないもの。
この記事では、スタバ品質をオフィスで実現するための業務用コーヒーメーカーの選び方から、導入後に後悔しないための運用ポイントまで、隠さずお伝えしていきます。
スタバが実際に使っている業務用マシンの正体
まずは気になる本家の話から。スターバックスが店舗で使っているマシン、ご存じですか?
正解はスイスのThermoplan(サーモプラン)社が作っている「Thermoplan Black&White4」という全自動エスプレッソマシンです。実は1999年からスターバックスのグローバルサプライヤーを務めている、いわば公式パートナー。
このマシンのすごいところは、ボタンひとつでエスプレッソからカプチーノ、ラテまで抽出できること。内蔵されたオートスチーマーが、あのきめ細かいフォームミルクを作り出してくれます。バリスタの技をまるごと機械に詰め込んだようなマシンなんですね。
気になる価格帯ですが、オフィス向けのコンパクトモデルでおおむね200万円前後。時間あたりエスプレッソ180杯、カプチーノ90杯の抽出能力があるので、数十人規模のオフィスなら余裕で回せます。
ただ、いきなり200万円はなかなかハードルが高いですよね。そこで登場するのが次の選択肢です。
月額制で導入できるスタバ公式のオフィスサービス
実はスターバックス自身が「スターバックス オフィスコーヒーサービス」という法人向けプログラムを展開しているのは、あまり知られていません。
これは専用マシンと定期的なコーヒー豆の配送がセットになったサブスクリプション型のサービス。購入ではなく月額利用なので、初期費用をぐっと抑えられます。
豆はスタバ店舗と同じものが届き、マシンのメンテナンスもサービスに含まれているケースが多いので「機械のことはよくわからない」という担当者でも安心。まずは試験導入してみたい企業にはうってつけの選択肢です。
スタバ品質に近づけるマシン選び、3つの基準
とはいえ、予算やオフィスの規模によって最適なマシンは変わります。選択肢の主なタイプと、選ぶときの基準を整理しておきましょう。
1. 本格派なら全自動エスプレッソマシン
デロンギ 全自動コーヒーマシンやJURA 全自動コーヒーマシンなどが代表格。豆を挽くところから抽出まで全自動で行い、カフェラテやカプチーノもボタンひとつ。味へのこだわりが強いオフィス向けです。注意点は200V電源が必要な機種が多いこと。導入前にオフィスの電源環境を必ず確認してください。
2. 手軽さ重視ならカプセル式
ネスプレッソ 業務用マシンが代表的。種類が豊富でメンテナンスも簡単。一杯あたりのコストはやや高めですが、利用人数が少ないオフィスならトータルコストを抑えられます。
3. 大量抽出ならドリップ式
一度に8杯以上抽出できるBUNN 業務用コーヒーメーカーのようなマシンは、会議が多いオフィスに便利。ランニングコストを最も低く抑えられるのも魅力です。
契約形態もさまざま。一括購入、リース、レンタル、サブスクリプションから、自社の予算計画に合うものを選びましょう。「とりあえず試してみたい」なら、月額制からスタートするのがおすすめです。
導入前に知っておきたい、味を左右する3つの要素
マシンを選んだだけでは、スタバの味は再現できません。ここが多くの人が見落としがちなポイントです。
水質
コーヒーは99%が水。水道水をそのまま使うと、カルキ臭で香りが台無しになります。業務用マシンには浄水フィルターが内蔵されているものもありますが、別途設置を検討する価値は十分あります。
豆の鮮度
焙煎から2週間以内の豆を使うのが理想。業務用マシンにはホッパー(豆を入れるタンク)が付いていますが、入れっぱなしはNG。1日分だけ入れる習慣をつけるだけで、味が驚くほど変わります。
グラインドの調整
豆の挽き具合は実は味の決め手。細かすぎると苦くなり、粗すぎると薄くなります。設置時に業者に最適な設定をしてもらい、あとは季節や湿度に応じて微調整できると理想的です。
知らないと痛い目にあう、メンテナンスのリアル
ここが一番大事な話かもしれません。どんな高性能マシンも、メンテナンスを怠ればただの大きな箱になります。
業務用マシンの多くには自動洗浄機能が付いていますが、それだけでは不十分。スチームワンド(ミルクをスチームする管)は毎日、必ず手で拭き掃除をしてください。ここを放置すると、ミルクのタンパク質が固着して詰まりの原因になります。
また、専用の洗浄剤も必要です。ミルク系統にはRINZA ミルクシステムクリーナー、コーヒーオイルの除去にはCAFIZA コーヒーマシンクリーナーがスタンダード。週に一度はこれらを使った洗浄サイクルを回すことで、抽出温度が安定し、味も長く保てます。
導入時に「誰が」「いつ」メンテナンスをするのか、社内ルールを決めておくと安心です。意外とこの「運用設計」が、長く美味しく使い続けるコツなんですよね。
業務用コーヒーメーカー導入で変わる、オフィスの風景
最後に、実際に導入した企業から聞こえてくる声を少しだけ。
「朝、わざわざコンビニに寄らなくなった」
「打ち合わせがコーヒーをきっかけにカジュアルになった」
「リモートワークの社員が出社する理由のひとつになった」
福利厚生としてのコーヒーは、単なる飲み物以上の効果を持っています。人が自然と集まる場所ができる。そんなオフィスの真ん中に、業務用コーヒーメーカーはきっとなれるはずです。
スタバ品質にこだわるもよし、自社らしい味を追求するもよし。ぜひ、あなたのオフィスにぴったりの一杯を見つけてみてください。

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