コーヒーショップで見かける美しいラテアート。「自分もやってみたい!」と思ったとき、まず手に取るのがコーヒーミルクピッチャーです。でも、いざ選ぼうとすると、容量や形状、素材がさまざまで、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ラテアート初心者の方に向けて、コーヒーミルクピッチャーの選び方のポイントと、おすすめの製品を比較しながら紹介します。自分に合った一本を見つけるための判断材料として、最後まで読んでみてください。
コーヒーミルクピッチャーを選ぶ前に知っておきたいこと
コーヒーミルクピッチャーと一口に言っても、実は大きく分けて2つの用途があります。
ひとつは、エスプレッソマシンのスチームノズルを使ってミルクを泡立てる「ラテアート用」。もうひとつは、すでに泡立てたミルクやフレッシュミルクをテーブルで注ぐ「フレッシュミルク用」です。
この記事で主に取り上げるのは、ラテアートを楽しみたい方に向けた「ラテアート用」のミルクピッチャー。スチーミングに適したステンレス製のモデルが中心になります。ガラス製や陶磁器製のピッチャーは、デザイン性が高くテーブルウェアとして魅力的ですが、スチームミルクを作る用途には向かないため、別の選択肢として考えるとよいでしょう。
コーヒーミルクピッチャーの選び方:3つのポイント
ラテアート用のコーヒーミルクピッチャーを選ぶとき、特に意識したいのが次の3つです。
容量
家庭用のエスプレッソマシンを使う場合、12oz(約360ml)前後がおすすめです。多くの専門店や口コミでも、家庭用にはこのサイズが扱いやすいとされています。
一方、20oz(約600ml)の大きめサイズは、カフェなど業務用や、大きなカップで飲みたい方向け。家庭用マシンではスチームのパワーが足りず、十分に泡立てられない可能性があるので注意が必要です。
注ぎ口の形状
ラテアートの仕上がりに大きく影響するのが注ぎ口の形状です。
シャープスパウトは、先端が尖った形状で、細かい線を描くのに適しています。繊細なラテアートに挑戦したい方におすすめです。
ラウンドスパウトは、先端が丸みを帯びた形状で、安定したミルクの流れを作りやすいのが特徴。バランスのよいラテアートを描きたい方に向いています。
素材
ラテアート用としてスチーミングを行うなら、ステンレス製が基本です。熱伝導がよく、適切な温度管理がしやすく、耐久性も高いのがメリットです。
ガラス製や陶磁器製のピッチャーは、スチーミングには不向きですが、冷たいミルクを注ぐ「フレッシュミルク用」として使う分にはおしゃれで実用的です。
コーヒーミルクピッチャーのおすすめ5選
ここからは、実際に販売されているコーヒーミルクピッチャーの中から、初心者にもおすすめしやすい製品をピックアップしました。
1. WPM ミルクピッチャー シャープスパウト 450cc
特徴
上部が斜めにカットされたシャープスパウトが特徴のモデルです。内側には180mlの目盛りが付いているので、ミルクの量を計りながら使えます。ハンドルは大きめに設計されており、持ちやすさにも配慮されています。
メリット
細かいラテアートを描くのに適しており、初心者でも扱いやすいと評価されています。プロのバリスタも愛用するブランドで、品質の高さが感じられる製品です。
デメリット
6〜8oz程度のカップ向けの設計のため、大きなカップで使う場合にはミルクの量が足りなくなることがあります。
向いている人
繊細なラテアートに挑戦したい方。プロが使う製品を試してみたい方。
向いていない人
大きなカップ(7〜8oz以上)でラテアートを楽しみたい方。
注意点
同ブランドにはシャープスパウトとラウンドスパウトがあり、形状によって特性が異なります。購入前にどちらのタイプが自分に合うか確認するとよいでしょう。
2. ラトルウェア(RW)ラテアート ミルクピッチャー 12oz 07000
特徴
バリスタに長く親しまれているスタンダードな形状のピッチャーです。シンプルで無駄のないデザインは、多くのコーヒーショップでも見かけます。
メリット
扱いやすく、初心者からプロまで幅広く対応できるバランスのよさが魅力。フリーポアからデザインカプチーノまで、さまざまなスタイルのラテアートに対応します。
デメリット
シャープスパウトのような特化型ではないため、極端に細かいアートを描く場合にはやや苦手と感じるかもしれません。
向いている人
最初の一本を探している方。バランスの取れたピッチャーを求める方。
向いていない人
超細密なラテアートに特化したピッチャーを求めている方。
注意点
目盛りなしモデルと目盛り付きモデルがあるので、必要に応じて選ぶとよいでしょう。
3. ハリオ 澤田洋史 × HARIO 国産ステンレス製ピッチャー 20oz
特徴
ラテアート世界王者の澤田洋史氏が監修したモデル。「完璧」と評される形状で、安定した注ぎ心地を実現しています。軽量で、大きな手にも握りやすいハンドルが特徴です。
メリット
プロが納得する設計で、注ぎやすさにこだわっています。大きめサイズなので、たっぷりとしたミルクを使いたい場合に向いています。
デメリット
20oz(約600ml)と大きめのため、家庭用の小型エスプレッソマシンではスチームが間に合わない可能性があります。
向いている人
大きめのカップでラテアートを楽しみたい方。パワーのあるエスプレッソマシンを持っている方。
向いていない人
家庭用の小型エスプレッソマシンを使用している方。
注意点
家庭用マシンを使う場合、容量が大きすぎるとミルクがうまく泡立たないことがあります。自分のマシンのスペックを確認してから選びましょう。
4. Rhinowares クラシックレンジピッチャー
特徴
スタイリッシュなデザインと実用性を両立したピッチャーです。ハンドルが大きく握りやすく、初心者にも扱いやすい形状になっています。
メリット
12ozと20ozの両方のサイズ展開があり、自分の使い方に合わせて選べます。価格も比較的お求めやすく、コストパフォーマンスがよいとされています。
デメリット
ブランドの認知度が高くない地域では、実物を見る機会が少ないかもしれません。
向いている人
デザイン性と実用性の両方を重視する方。予算を抑えたい方。
向いていない人
特定のブランドにこだわりがある方。
注意点
サイズ選びが重要です。特に家庭用の場合は12ozを選ぶと無難です。
5. Morning Dream Milk Jug
特徴
プロのバリスタ向けに設計された高機能ピッチャーです。精密な注ぎ口とバランスのよいハンドルが特徴で、細かいラテアートにも対応します。
メリット
ミルクの流れを細かくコントロールしやすく、上級者にも満足してもらいやすい設計です。
デメリット
価格帯がやや高めで、初心者にはオーバースペックに感じられるかもしれません。
向いている人
ラテアートの上達を本気で目指している方。細かいコントロールを楽しみたい方。
向いていない人
まずはお試しで始めたい方。予算を抑えたい方。
注意点
機能性が高い分、使いこなすにはある程度の練習が必要です。
ラテアート用以外のミルクピッチャー:ガラス製・陶磁器製
ここまで紹介したのは、スチーミング用のステンレス製ピッチャーでした。しかし、用途によってはガラス製や陶磁器製のピッチャーも選択肢になります。
ガラス製ミルクピッチャーは、中身が見えるのでおしゃれで、ミルク以外にもソースやドレッシングを入れるなど、汎用性が高いのが魅力です。ただし、スチーミングには不向きなものが多く、耐熱性にも注意が必要です。
陶磁器製ミルクピッチャーは保温性が高く、温かいミルクを長時間キープしやすいのが特徴です。ストウブやアレッシィなど、デザイン性の高いブランドからも販売されています。
これらは「ラテアート用」としてではなく、「フレッシュミルク用」として、テーブルに直接置いて使うイメージです。スチームミルクを作りたいのか、冷たいミルクを注ぐだけでいいのか。自分の使い方に合わせて選び分けるとよいでしょう。
コーヒーミルクピッチャーに関するよくある疑問
家庭用エスプレッソマシンにおすすめのサイズは?
繰り返しになりますが、家庭用には12oz(約360ml)がおすすめです。20ozサイズは業務用や大きなカップ向けで、家庭用マシンではスチーム力が足りず、うまく泡立てられない場合があります。
初心者に向いているピッチャーは?
初心者の方には、ラトルウェアの12ozモデルやWPMのシャープスパウトが人気です。どちらも扱いやすく、上達を妨げにくい設計になっています。まずはこのあたりから始めてみるとよいでしょう。
お手入れの方法は?
ステンレス製のピッチャーは、使用後すぐに水ですすいで、柔らかいスポンジで洗うのが基本です。ミルクが固まると落ちにくくなるので、なるべく早く洗うことをおすすめします。食洗機対応かどうかは製品によって異なるので、取扱説明書を確認してください。
注ぎ口はシャープとラウンド、どちらがいい?
シャープスパウトは細かいアート向き、ラウンドスパウトは安定した流れを作りやすいとされています。どちらが「正解」ではなく、自分が描きたいラテアートのスタイルによって選ぶとよいでしょう。まずは一本を選び、慣れてから別の形状を試してみるのもおすすめです。
自分に合ったコーヒーミルクピッチャーを見つけよう
コーヒーミルクピッチャーは、ラテアートの仕上がりを左右する大切なツールです。容量、注ぎ口の形状、素材を意識して選ぶことで、より上達しやすくなります。
今回紹介した製品は、いずれも実際に販売されている実在のモデルです。自分のマシンや好みに合わせて、最適な一本を選んでみてください。
価格や仕様は変更される場合があるため、購入前には必ず公式ページや販売ページで最新情報を確認することをおすすめします。
あなたのラテアートライフが、より楽しく、より豊かなものになりますように。

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