スターバックスのあの香りを、自宅でも完璧に再現できたら最高ですよね。実はその鍵、コーヒーメーカーでもお湯の温度でもなく、「挽き方」にあるんです。豆の挽き加減ひとつで、味わいは驚くほど変わります。せっかく買ったスターバックスのコーヒー豆を、最後の一滴まで美味しく飲み切るための「全メニュー別おすすめ挽き方」、一緒に見ていきましょう。
なぜ「挽き方」で味が激変するのか?
コーヒー豆を挽くというのは、単に豆を細かくする作業ではありません。お湯とコーヒーの粉が触れる「表面積」を調整する、味作りの要なんです。
- 粗く挽く:お湯との接触面積が少なく、抽出に時間がかかる。じっくり時間をかけて、雑味の少ないクリアな味わいに。
- 細かく挽く:お湯との接触面積が大きく、短時間で一気に成分を抽出。コクと苦味がしっかり出て、力強い味わいに。
つまり、使う抽出器具の「お湯と粉が触れ合う時間」に合わせて、挽き目を変えるのが鉄則。これがブレたら、「薄くて物足りない」とか「苦すぎて飲めない」なんてことに…。
この挽き目の基準を頭に入れたところで、実際にどの器具でどんな風に挽けばいいのか、具体的に見ていきましょう。
抽出器具別・完璧な挽き目の作り方
スターバックスのバリスタが推奨する挽き目の基準をベースに、ご自宅で美味しく淹れるためのコツを器具ごとにご紹介します。
ペーパードリップ用(中細挽き)
スターバックス店舗の「ドリップコーヒー」の味を目指すなら、この挽き目が基本。グラニュー糖の半分くらいの粒が目安です。
この中細挽きは、ペーパーフィルターが余分な油分を吸着してくれるので、クリーンで雑味のない、バランスの取れた一杯に。もし酸味が強く感じたらもう一段細かく、逆に苦味が強すぎたらもう一段粗くしてみて。たったワンクリックで味わいが変わるのも、手挽きグラインダーの面白さです。
スターバックスの定番「ハウスブレンド」は、この挽き目で淹れると、ナッツとココアのような風味が最もバランスよく楽しめます。
フレンチプレス用(粗挽き)
フレンチプレスは、お湯とコーヒー粉を4分ほどじっくり浸ける抽出法。だから挽き目は「粗挽き」一択です。パン粉くらいの粗さが目安。
もしここで細かい粉を使うと、プレス時にフィルターが目詰まりして、クリアなコーヒーにならないばかりか、雑味の原因に。逆に粗すぎると、味が薄くなってしまいます。粗挽きでじっくり抽出すると、スターバックスのコーヒー豆が持つオイルや風味をダイレクトに感じられる、とろりとした口当たりに。朝の一杯に、贅沢な時間が生まれますよ。
コーヒーメーカー用(中挽き)
自宅の全自動コーヒーメーカーを使うなら、挽き目は「中挽き」を選んでください。見た目は、荒い砂やグラニュー糖くらい。
これは、多くの家庭用コーヒーメーカーが、ペーパードリップより抽出時間がやや短く設定されているため。中挽きで淹れることで、短時間でもしっかりとしたコクを引き出しつつ、苦くなりすぎるのを防げます。機種によって多少の差はあるので、薄いと感じたら少し細かく、苦いと感じたら少し粗く調整してみてください。
エスプレッソマシン用(極細挽き)
ご家庭にエスプレッソマシンがあるなら、目指す挽き目は「極細挽き」。小麦粉ほどではないですが、指で触るときめ細かさを感じる粉末状です。
エスプレッソは、高温・高圧で約25~30秒という短時間で一気に抽出するため、この極細挽きが絶対条件。もし粗いと、ポタポタと薄いコーヒーしか出ません。この極細挽きが決まれば、表面を覆う「クレマ」と呼ばれる黄金色の泡が生まれ、一口含んだ時の濃厚でシロップのような味わいをスターバックスのエスプレッソ ローストのような深煎り豆で体験できます。
水出しコーヒー用(粗挽き)
夏の定番、水出しコーヒーをつくるなら、挽き目は思い切って「粗挽き」で。フレンチプレスよりさらに粗く、パン粉の中でも大きめの粒が理想的です。
水出しは8~12時間かけてゆっくり抽出するため、粉が細かいと苦味やエグ味が出やすくなります。粗挽きにすることで、まろやかで甘味のあるクリアな味わいに。スターバックスの「アイスコーヒーブレンド」などで試すと、店で飲むようなキリッとした後味を再現できます。
お気に入りの挽き目がわかったら、次はその挽き目を忠実に再現してくれる相棒、グラインダー選びが大切です。
挽き目の再現性を決める!おすすめグラインダー
「面倒だな」と思われるかもしれませんが、コーヒー豆の鮮度を一番に考えるなら、絶対に「自宅で飲む直前に挽く」のがおすすめです。そのために欠かせないのがグラインダー。ここではスターバックスの味を引き出しやすい2機種をピックアップしました。
一人暮らしや少量派に:ポーレックス コーヒーミル セラミック
信頼の日本ブランド、ポーレックスの手挽きミル。刃に「セラミック」を使っているので、摩擦熱が発生しにくく、豆本来の風味を飛ばしません。粗さの調整幅が広く、フレンチプレス用の粗挽きからエスプレッソ用の極細挽きまで、一台でカバーできる万能さが魅力。ハンドルを回す「ゴリゴリ」という感触も、コーヒータイムのいい儀式になりますよ。
スピードと均一性を求めるなら:デロンギ ナイスカットディスク コーヒーミル KG364J
忙しい朝や、家族分をまとめて挽きたい方には、電動グラインダーが断然便利。中でもデロンギのこの機種は、すり鉢状の「ディスク式刃」を採用。均一に挽けるので、特にペーパードリップやコーヒーメーカーとの相性が抜群です。ダイヤルで挽き目を簡単に変えられるので、豆や気分に合わせて細かく調整したい方にもぴったり。
いいグラインダーは、コーヒーライフの質を格段に上げてくれます。最後に、そんなグラインダーを最大限に活かすための、ちょっとした「裏ワザ」をお伝えしますね。
スターバックス店員も実践!ワンランク上の挽き方テクニック
せっかくなら、スターバックスのバリスタが実践しているひと手間を取り入れてみませんか?味はもちろん、香りの立ち方が変わります。
- 「ミルの空挽き」で前回の粉を除去
前回挽いたときの微粉が残っていると、雑味の原因に。新しい豆を挽く前に、ミルを2~3秒回して空気で古い粉を飛ばします。 - 「微粉カット」で雑味をオフ
豆を挽くと、どうしても静電気で「微粉」が発生します。この微粉が雑味や過抽出の原因になるんです。挽いた粉をキッチンペーパーの上に出し、軽く揺らすと、微粉だけがペーパーにくっつくので簡単に除去できます。特にペーパードリップで劇的にクリアな味わいに変わりますよ。 - 豆の個性で微調整を
「この豆、もう少し甘味が欲しいな」と感じたら、次は少しだけ粗く挽いてみてください。逆に「ボディが足りない」と感じたら、少し細かく。ほんのワンクリックの調整で、驚くほど味わいの輪郭が変わります。
さあ、これでスターバックスのコーヒー豆を、自宅で完璧に挽いて淹れる準備は万端です。ぜひ今日の一杯から、この「全メニュー別おすすめ挽き方」を試してみてください。お気に入りの豆の、まだ知らなかった美味しさに出会えるはずです。
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